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今回は高配当で注目を集めるJEPIで配当金生活は送ることは可能なのか、投資先としてありなのか…見ていきたいと思います。
高配当ETFであるJEPIは、積極的な運用により指数を上回るリターンを目指しつつ、ボラティリティを抑えてリスクを低減するように設計されています。
JEPIの高い配当利回りと安定したリターンを活用することで、将来的に配当金生活を実現できる可能性はあるのでしょうか?
小難しい話は後回しにして、夢の配当金生活は可能なのか、始めにシュミレーションしてみます!
後ほどJEPIをよく知らない人のために概要、メリット・デメリットを見ていきます。
JEPIに100万円投資すると配当金生活は実現する?
JEPIの直近の配当利回りは7.67%です。
配当金には20.315%の税金がかかることを加味します。
投資資金×配当利回り×(100%-20.315%)=1年で受け取れる配当金額
因みに僕がおすすめする手数料0円でほったらかしで運用できるPAMMの直近の成績はこんな感じ!(100万円運用)
JEPIで配当金生活を目指すのはおすすめしない?
それでは配当利回りを7.67%とした場合、目標とする配当金を得るためには、どれだけの資金が必要なのでしょうか?
必要資金=(目標とする配当金額×12ヶ月)÷(配当利回り×100%-20.315%)
こうしてみると配当金だけで生活をするためには、相当な額の資金が必要なのがわかりますね。
投資についてブログで発信している方々のJEPIに対する評価は?
JEPIの評価(たぱぞうさん)
たぱぞうさんは投資についての多数の書籍やYouTubを運営しているブロガーさんです。
JEPIについてはキャピタルゲインとインカムのいいとこどりだが、キャピタルゲイン部分についてはファンドマネージャーの腕次第。
もし定期的に収入を得たいというニーズがある場合、JEPIに投資することは一つの戦略として考えるのはありと言っています。
JEPIの評価(三菱サラリーマンさん)
三菱サラリーマンさんは14歳で為替の研究を始めて現在はセミリタイアされているブロガーさんです。
「JEPIは投資対象になると思うか」という問について「なる」と答えています。
ただし、以下の方針を守ることが前提と答えています。
- 下落局面での購入をねらい、
- 集中投資せずに分散する
お二方とも配当金生活が可能かは言及してませんが、投資対処になりると言っています。
順番が逆になってしまいましたが、ここからはJEPIについて見ていきます。
JEPIとは?高配当ETFの魅力
JEPI(JPMorgan Equity Premium Income ETF)とは、高配当ETFの1つであり、J.P.モルガン・アセット・マネジメント社が運用しています。
以下にJEPIの基本情報を紹介します。
- 基準価額(米ドル): 54.28 (2023/04/03)
- 純資産総額(百万米ドル): 23,301.98 (2023/03/31)
- 分配金回数/年: 12回
- 分配利回り: 11.48%
- 経費率: 0.35%
- 設定日: 2020/05/20
- 運用会社: JPモルガンアセットマネジメント
JEPIは2020年5月に設定された新しいETFで、アクティブETFの中で世界最大の運用残高を誇っています。
JEPIは、主にS&P500に関連した銘柄を中心に構成されています。
このETFの目的は、キャピタルゲインとインカムゲインの両方を追求することです。
JEPIはアクティブETFであり、積極的な運用を行うことで、指数以上のリターンを目指しています。
また、ボラティリティを抑制し、投資リスクの低減も重視しています。
JEPIは高配当ETFとしても知られており、市場の下落時にも一定のリターンが期待できます。
この設計により、配当金の積み上げが重視される投資家にとって魅力的なETFです。
JEPIが提供する高配当利回りや安定したリターンなどの恩恵を活用することで、資産形成を促進することができます。
配当金生活を送るためのJEPIのメリット
JEPIには以下のようなメリットがあります。
高い配当利回り
JEPIは高い配当利回りを提供しています。
過去12ヶ月間の平均配当利回りは約6.4%であり、他の米国株式市場に連動するインデックスファンドと比較しても非常に高い水準です。
安定したトータルリターン
JEPIは分配金だけでなく、株価の上昇も含めた総合的なリターンも安定しています。
2022年9月から2023年8月までの1年間で約9.26%のリターンを達成しました。
また、JEPIは市場の変動に対しても比較的安定しており、最大下落幅は約12%でした。
カバードコール戦略の利点
JEPIはカバードコール戦略を採用しており、オプションプレミアムを収入として得ることができます。
この戦略により、インカム収入を増やすことが可能であり、高い配当利回りを実現しています。
投資家のリスク許容度に合った運用戦略
JEPIはディフェンシブな銘柄を中心にポートフォリオを構築しており、市場の変動に対して比較的安定した運用を目指しています。
これにより、投資家はリスクをコントロールしながら安定した収益を期待することができます。
配当金生活を送れないかもしれないJEPIのデメリット
以下がJEPIのデメリットです。
カバードコール戦略の弱点
カバードコール戦略は、株式市場が上昇傾向にある場合には株式の利益を制限する可能性があります。
この戦略では、売りオプションを行使された場合に株式を安値で売らなければならず、その結果として株式のポテンシャルをフルに発揮することができないという欠点があります。
例えば、100ドルの株式に対して110ドルで売りオプションを売ったとします。
その後、株式が120ドルまで上昇した場合、オプションを行使されて110ドルで株式を売らなければなりません。
この場合、10ドル分の利益を逃すことになります。
プレミアムの減少
カバードコール戦略のもう一つのデメリットは、プレミアムの減少です。
プレミアムはオプションを売ることで得られる収入であり、市場のボラティリティ(変動性)によって決まります。
市場のボラティリティが高いときは、オプションの価格も高くなり、プレミアムも高くなります。
しかし、市場のボラティリティが低いときは、オプションの価格も低くなり、プレミアムも低くなります。
このため、市場が安定しているときには、カバードコール戦略の収入源であるプレミアムが減少する可能性があります。
これは、JEPIの分配金にも影響を与えるため、注意が必要です。
リスクの影響
JEPIには、市場環境や為替変動などのリスクも存在します。
市場環境は株式市場や金利市場などの動向によって大きく変動することがあります。
これらの市場変動はJEPIのポートフォリオにも影響を与えるため、リスクとして考慮しなければなりません。
また、為替変動もJEPIにとって重要なリスクです。
JEPIはドル建てで運用されていますが、日本人投資家は円建てで投資します。
したがって、ドル円相場の変動によってJEPIの価格や分配金に影響が出ます。
これらのリスクはJEPIの収益や資産価値に影響を与えるため、投資家は注意が必要です。
分配金の不安定性
JEPIの分配金は市場の状況によって変動します。
過去12ヶ月間の平均では年率約6.4%に相当する高い分配金を提供していますが、これは保証されたものではありません。
特にカバードコール戦略の弱点やプレミアムの減少などにより、分配金の額は変動する可能性があります。
投資家は分配金の不安定性を理解し、予算とリスク許容度に合わせた投資判断をする必要があります。
税金と手数料の問題
JEPIの分配金には税金や手数料の問題もあります。
分配金は所得として課税されるため、投資家は受け取った分配金に対して税金を支払わなければなりません。
また、JEPIには管理手数料などの運用費用がかかります。
これらの費用は投資収益を圧迫するため、投資家は手数料に注意を払う必要があります。
JEPIの株価推移と将来性
JEPIの株価推移を分析し、将来性について考察してみましょう。
JEPIの株価推移の過去分析
JEPIの株価は2020年5月の設定以降、以下のような特徴を持っていました。
- 2021年は米国株が好調で、JEPIの株価も順調に上昇しました。
- 2022年は米国株相場が低迷し、JEPIの株価も下落しました。
- 2022年終盤からは相場の持ち直しに合わせてJEPIも回復傾向を見せました。
- 2023年はS&P500が好調な一方で、JEPIの株価は横這いの推移を続けました。
- 2024年に入り、JEPIの株価は持ち直しの傾向を示しています。
これにより、JEPIの株価は一定程度S&P500と連動し、上昇局面や下落局面に応じて動くことが分かりました。
JEPIの株価の将来性
JEPIの株価の将来性を考える際には、以下の点に注意が必要です。
- 暴落時の値動きは想定しづらく、注意が必要です。
- JEPIの株価上昇力はS&P500ほど強くないと考えられます。
つまり、JEPIの株価は一定程度S&P500と連動しつつも、その上昇力はS&P500に比べて弱いと言えるでしょう。
全体的に、株価の安定性が求められる投資家にとってはJEPIの株価が魅力的かもしれません。
しかし大幅な上昇を期待する場合には他の投資先を検討する方が良いかもしれません。
以上が、JEPIの株価推移と将来性についての考察です。
JEPIの分配金の推移と将来性
JEPIの分配金には以下のような特徴があります。
分配金の推移
JEPIの分配金は毎月0.4ドル前後で安定しています。
ただし、一部の年や月には分配金に変動があります。
2022年は特に利回りが11%と高く、長期平均を上回る結果となりましたが、これはまれなケースです。
2023年は前半は0.4ドル台、後半は0.3ドル台とやや低い水準で推移し、前年比で23.8%減少しました。
分配金の将来性
JEPIの分配金は安定した推移を示していますが、変動があることに留意する必要があります。
一般的な分配利回りは7~9%程度で、非常に魅力的な高利回りです。
ただし、2022年のように高い利回りはまれなケースであることを認識する必要があります。
JEPIの将来性を考慮すると、分配金は比較的安定していますが、株価との相関性が高いため、株価が上昇する力はS&P500と比較して弱いと考えられます。
JEPIを選ぶ際には、以下のポイントに留意しながら投資判断を行いましょう。
- 分配金の特徴を把握する。
- 高い利回りはまれなケースであることを認識する。
- 株価の上昇力はS&P500と比較して弱いことを考慮する。
JEPIの分配金の推移と将来性について見てきましたが、分配金は安定していますが変動もみられます。
まとめ
JEPIは魅力的な高配当ETFですが、デメリットやリスクにも留意する必要があります。
配当金だけで生計を立てることは、貯金を十分に積み重ねておくことと、将来にわたる投資を長期的に考えることが不可欠であり、容易ではないと言えます。
2024年4月18日におけるデータによれば、JEPIは海外ETFの中で配当利回りが上位5位にランクインしているため、投資家にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
2. XYLD グローバルX S&P 500・カバード・コール ETF 9.58%
3. JEPQ JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF 9.22%
4. JEPI JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF 7.84%
5. PFF iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF 6.64%
JEPIの高配当で魅力的ではあります。
しかし100万円の投資で毎月5,000円の配当金ということを考えるとポートフォリオの一部に組み入れ、他の投資と組み合わせるのが賢明です。
ポートフォリオを活用して、資産拡大を目指しましょうね!